「好きなこと」と「働きかた」の関係性をどう考えるのか。


先日「一番やりたいことをとことん考える」という記事をアップしたのですが、その続編のようなもので、「一番やりたいこと」と「仕事や働きかた」を混乱させないことの大切さについて書きたいとおもいます。 

最近、「好きなことを仕事にする!」という言葉がよく使われますが、「好きなことをする」と「好きなことを仕事にする」は、そもそも別物であるということを認識していなければ、本当にやりたいことを見つけることはなかなかできません。

大人になると気づかぬうちに、「生きていくこと=働くこと」という考えをもつようになります。 


そこから発展して、「好きなことする=好きなことを仕事にする」という考え方になりがちです。好きなことを仕事にするという考え方に固執するあまり、一番やりたいことが見つからないという人が多くいます。 

その原因は、自分が一番やりたいことを考えるうえで仕事にならないと思うものを除外してしまうからです。 まずは、「好きなことをする」と「仕事にする」は別物だと明確に理解できれば、最も自分に合う生きかた、働きかたを整理して考えることができます。 




子供と大人の「好きなことをする」のちがい  

幼い子供に「好きなこと」について質問すると、公園で遊ぶこと、ゲームをすること、絵を描くことなど、純粋に好きなことを答えます。

 しかし大人になってから「好きなこと」について考えるとき、無意識に仕事につながること、人から賛同されること、できそうな範囲のことを考えがちです。 

制限された中で「好きなこと」を考えても、妥協案、あるいはまったく出てこずやりたいことを明確にすることができません。 

子供の頃のように「好きなこと」と「仕事」を一旦切り分けて考える必要があります。とにかく没頭していられる、それをやっていると満たされる、結果や成果に左右されず、やっていること自体が本当に楽しいと思えるもの。 




「一番やりたいこと」は仕事と切り離して考えなければ出てこない  

「一番やりたいこと」を見つける段階では子供のときのように、まずは仕事と切り離して考える必要があります。結果や成果とも一旦切り離して考えます。

 仕事と切り離して「一番やりたいこと」を考えると、お金が得られる得られないにかかわらず、一生追求していられるもの、取り組むことで自分らしくいられるもの、自分の在りかたと直結するものなど、一生やっていたいと思えるものが浮かび上がってきます。 




「やりたいこと」には優先順位と種類がある  

次に、「やりたいこと」には優先順位と種類があって、それが自分の中で明確に分けられていると、生きかたや働きかたについて混乱せずに考えられるようになります。


 ・一番やりたいこと 

(収入や結果に左右されず追求したり没頭したいこと)

 ・二番目以降にやりたいこと 

(比較的始めやすいもの、楽しめること、自分に合っていること)  

・仕事になることでやりたいこと 

(人が喜んでくれて自分も楽しいこと、二番目以降にやりたいことと重なること)


 一番やりたいことをとことん追求した結果、それが仕事になることももちろんありますが、「仕事にしよう!」が先にくると、たいてい一番やりたいことがぼやけてしまいます。 

無意識の妥協がはじまりやすいので、とにかく条件を抜きにして「一番やりたいこと」は何なのかを明確にすることが重要です。   



「人が喜んでくれること」で自分も楽しいことが仕事になる

「好きなことをする」と「仕事にする」は別物ということをお伝えしてきましたが、では自分らしく働くにはどう考えればよいのでしょうか。 

在りかたファーストで考えると、自分らしさを大切にした働きかたは大前提ですが、その上で仕事として成り立つには、「人が喜んでくれること」が最低限必要です。 


だれかが役立ったと感じる、だれかに感動を与えられる、だれかの暮らしを楽しくする、だれかの困ったを解決する。仕事の本質は「GIVE」。

 人の暮らしや人生、考えかたにとってプラスになるものを与えること。

「人が求めるもの」のなかで、自分らしく楽しく提供できるものが仕事につながります。 


つまりここでもいま一度、「好きなこと」と「仕事になること」を切り分けて整理する必要があり、「仕事」を考えるには、「仕事になること」の中に「好きなこと」との接点を見つけていくことが大事です。   





「一番好きなこと」は自己循環 「仕事」は社会循環

 「一番やりたいこと」を考える場合と「仕事になること」を考える場合には、優先順位を逆転させる必要があります。  

「一番やりたいこと」は自己完結するものが多く、条件や環境に左右されず、ただひたすらに追求したりやり遂げたいと感じるもの。 


取り組むプロセスで、自己対話が起きたり、発見があったり、心が満たされたり、視野が変わったり、自分の内側に起きる刺激と変化を感じることができます。  

しかし、「仕事になること」は自分だけでは完結しません。必ず「誰か」や「社会」との接点があって、そこに循環が存在しています。


 「一番やりたいこと」は自己循環と結びついているので、結果を出すことを「目的」にしてしまった瞬間、バランスを崩しはじめます。 

結果は一時的な「目標」にはなっても、「目的」にしてしまうと、やりたいことの純度を落としてしまいます。   




「一番やりたいこと」がなければ「人が喜んでくれること」だけでは続かない  

自分らしさを大切にして人が喜んでくれることを仕事にすることは、とても素晴らしいことだと思います。 自分の才能やセンス、経験やスキルが、誰かの人生の役に立つことで生活がたてられるのは理想的です。 


 しかし、「人が喜んでくれること」だけを追求すると次第に熱量が下がりはじめます。 

「一番やりたいこと」が明確になっていて、チャレンジしているからこそ自己循環が起こり、情熱をキープできます。 だからこそ「一番やりたいこと」が明確になると、仕事にも熱が入って少し忙しくなる人も多いのです。


 自己循環が起こると、必然的に社会循環を起こしやすくなりますし、社会循環を起こして収入が得られると自己循環に割さける時間が増えていきます。 




「やりたいことが見つからない」と「仕事の悩み」は別物  

やりたいことが見つからないからどんな仕事をすればよいかわからないという人が、実際に多くいますが、これまで書いたように自己循環と社会循環は別のレイヤーの話です。 やりたいことが見つからないからなにも始めないというのは、2つのレイヤーが混同しています。  


逆の場合も同様、今できる楽しいことを仕事としてスタートしたからといって、一番やりたいことを明確にしないというのも2つのレイヤーが混同しています。 大事なのは2つを分けて、それぞれを納得するまで熟考すること。かつ考えながら行動しつづけること。 


立ち止まって自己分析をすることの重要さと、やってみなければ、自分がなにを求めているのかの答えにたどり着けないという両側面を大切に、自分自身と向き合ってみてください。



 仕事というのは、自己循環で溢れた情熱を、「人が喜んでくれる」ことを通じておすそ分けすること。 

 「好きなこと」と「働きかた」について、いま一度考えてみてください。 


 かとうゆか   


関連記事一覧

かとうゆかオフィシャルブログ

作家、起業家、クリエイターのかとうゆかのオフィシャルブログです。 新しい時代を創造する「未来的価値観」と「人生を面白がる力。世界を面白くする力。」をテーマに記事を更新中。